認定こども園虹の森カトリック幼稚園 スタートします!

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日差しもすっかり春めいて、クロッカスがあちらこちらで揺れています。今年は桜の開花もずいぶん早そうですね。この暖かい光に包まれて、いよいよ「認定こども園虹の森カトリック幼稚園」として新年度がスタートします。またたくさんの新しい出会いに、胸が高鳴ります。

3歳から6歳まで…この縦割りクラスの園生活の中で、子ども達は様々な事を吸収して、それを自分の力とし、さらに小さなお友達へとバトンを渡していきます。このサイクルが脈々と引き継がれているのが、縦割り保育の良さです。大人が教えてあげられる事とは別に、子ども同士だからこそ伝わる事、繋がる事が毎日の中でたくさんあって、小さな先生が、新しい友達にたくさんの事を教えてくれます。幼稚園児、と一括りに言っても、その一年ごとの姿は全てにおいて全く違います。 

小さな種だった生命が、友達から光を浴びて、先生という水を得て、ぐんぐん成長していきます。この3年は人生において一番伸びる時間です。どうぞ、その変化を楽しみにしていてください。

そして幼稚園では「自分でできた!やった!」という経験をどんどん増やしてあげたいと考えています。「自立」という言葉はまだちょっと早いイメージですが、実はもう始まっているからです。

ご家庭でも、自分でできる事は、どうぞいっぱいさせてあげてください。やりたいと言ったことは、「まだ、難しいんじゃない?」と思っても、とりあえず気の済むまでやらせてあげてください。大人にとっては待ってあげる「時間と気持ちの余裕」を持つことはなかなか難しいですが、お子さんと一緒に頑張る気持ちで見守れたらいいですね。

子どもは、すぐにそれを諦める時もあれば、最後まで真剣に頑張る時もあるでしょう。                    さて、その結果として、それができた時、あるいはできなかった時、子どもは何と言うでしょう? どんな表情をするでしょう?そこまでしっかり見届けて、受け止めて、共有する瞬間をぜひ丁寧に味わってください。そこでの一緒に喜んだり、驚いたり、励ましたり…というやり取りを私達も日々楽しんでいますし、これからは皆様とそれを分かち合える事を楽しみにしています。

職員も新たなメンバーを5名迎え、まるで新装開店のような心地で、わくわくしながらお子さんを待っていました。このご縁に感謝しながら、いつも明るく安心な場所と感じてもらえるよう、職員一同気持ちを合わせてお子さんとご家族を見守らせて頂きます。お子さんを真ん中に、ご家庭と幼稚園とが手を繋ぎ、温かな円い輪で包んであげられるようなイメージで、幼稚園生活を共に創って頂ける事を願っております。今年度もどうぞよろしくお願い致します。  

                                   園長  佐々木 圭子

光に向かって

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あなたと会えて ほんとによかった

やさしい心ありがとう やさしい心 ありがとう

                                   (作詞:伊藤良一 作曲:内田勝人)

子ども達が歌っている「グッデーグッバイ」という歌です。

いよいよ子ども達の一年間の終わりが近づいている事を、この歌が告げています。

これまで誰も経験した事のない“コロナ禍”での時間を過ごした子ども達。入園から卒園までマスクでの生活でしたが、明るく、元気に、のびやかに育ってくれた事を心から嬉しく思っています。  

それはもはや「ありがとう」と言う気持ちに近いかもしれません。マスク生活では表情が乏しくなる、感情表現が苦手になる、などという色々な説も耳にしながらも、虹の森の子ども達は変わっていない、大丈夫、と思える根拠を、子ども達自身が、いつもその笑顔で私達に示してくれました。

友達や先生の声を聞き、自分の言葉で話し、よく笑い、ふざけあって、思い切り身体も動かして、まるでそこにマスクなんてないかのように、上手くコミュニケーションを取っていました。その姿は、「子ども達は変わらない」という安心と勇気と、いつかはこのトンネルを抜けられるという、ずっと先に見える一点の光でした。そして本当にこの子達の卒園と同時に、春からはマスク生活も卒業の流れとなりそうです。

2011年3月11日。その日は卒園式の前日でした。東日本大震災が発生し、日本中が悲しみに満ち、どうしようもない諦めに似た空気に包まれました。その後時間をかけて、復興に向けてその地で健気に逞しく生きている子ども達の姿を幾度となくニュースで見ていた時に、ふと、“10年後、20年後、日本の中心を担うのは東北の子ども達かもしれない”と思った記憶があります。この子達はかけがえのない沢山の物を失ったけれど、どうしようもない悲しみの中で、誰よりも強くなるだろうと。その強さには誰も叶わないだろうなと、漠然と、且つ確信に近い思いがよぎったのを覚えています。

そしてその時以来と言っても良い「コロナウイルスの拡大」という大きな試練によって、再び日本中が途方に暮れました。目には見えない不気味な存在に右往左往し、不自由な生活、先の見えない不安と戦っている大人達の雰囲気を感じながら、突然課された消毒・マスク・検温というタスクを、ほぼ大人と同じように、子ども達もそれをこなしてきました。そんな経験をしたからこそ、今の子ども達は、ちょっとやそっとの事では動じずに、臨機応変にこなしていける順応力を身に付けたと思っています。自由や楽しみを奪われた時間も長かったけれど、その経験と引き換えの何かを必ず手に入れていて、きっとこれからも、それを糧に逞しく生きていけるのだと信じています。

コロナはまだなくなった訳ではありませんが、少しずつ日常を取り戻しつつあるという安堵感は広がっており、明るい気持ちで春を迎える事が出来そうです。 

この3年間、本当に沢山のご理解ご協力、励ましの言葉、温かくて優しいお気持ちを頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも皆様が健康でいられますように。神様がいつも守ってくれますように。明るく、平和のうちに豊かな光の中を歩んでいけますように… 私達はこれからもここで、皆様のお幸せをお祈りしております。    

                                     園長 佐々木 圭子 

人のために祈る心を持ち続けてくださいね
心も体も健やかに、大きくなりますように…

3学期スタートしました!

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穏やかなお天気の多かったひと月でしたが、お元気でお過ごしでしたでしょうか?冬休みの間は、昨年の大雪を思い出してドキドキしつつも、もう少しだけ、子ども達が思い切り遊べるほどの雪が欲しいなあと思いながら園庭を見つめていました。

さて、今日からいよいよ3学期がスタートします。きっとお友達と会えるのを楽しみにしていたことでしょう。同時に、長いお休みの後で、少し登園に不安を感じているお子さんもいるかと思います。園生活のリズムを取り戻すまで、心身ともにちょっと時間が必要かもしれませんが、笑顔で見守り、背中を押して頂けますようよろしくお願い致します。

3学期はこれまでのまとめでもあり、次のステップへの準備の期間でもあります。この一年の様子を思い出しながら、最初の頃はあんな風だったなあ…そして運動会の後にはこんな姿に変わったっけ…自分の言葉でたくさん話してくれるようになったなあ…友達と遊べるようになったなあ…楽しそうな表情がぐんと増えたなあ…などなど、成長の道筋を辿りながら、あの時、この時、とフラグを立てる事で、あらためてお子さんの様子を振り返る事ができます。

そこから、4月からの次の一歩に向けて、今のうちに経験させてあげたい事、身に付けて欲しい事、もう少しだけ上の方に引っ張って、励ましながらやり遂げさせてあげたい事、自信をつけてあげたい事など、一人一人へのテーマも浮かんできます。先生方も冬休みの間に自己評価を行い、2学期を振り返り、3学期の目標を立て、自分の姿と子ども達の育ちの姿を結び付ける作業を経て、新たな気持ちで今日を迎えました。驚くほどあっという間に過ぎる3学期だからこそ、一日ずつ、限られた時間を、大切に過ごしていきたいと思っています。

特に年長さんは、ランドセルの色、机、小学校の名前…そんな話題がよく子ども達から出てくる頃となります。どの子も嬉しそうに教えてくれますが、同時に卒園を淋しく思う時間もあるようです。淋しいと嬉しいが混在する時期、ちょっと感じやすくなるお子さんもいますが、園生活で育った人を信頼する力、友達を求める力、よく考える時間、人の話に耳を傾ける姿勢、それを大いに認め、「こんな事もできるようになったよね!」と一緒に確かめながら、より自信を持てるよう準備をしていきたいと思います。

この1年も、ご家族皆様が明るく健康で、そして笑顔で過ごせますよう心よりお祈りしております。本年もどうぞよろしくお願い致します。

                                     園長 佐々木 圭子

うさぎのぴーちゃんの隣に、雪像を贈っていただきました!そーっとなでる子ども達です
うさぎ年の一年、ぴょんぴょんとステップアップしながら、元気に過ごせますように・・・

クリスマスお祝い会に向けて

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日が暮れるのがとても早くなりましたね。雪が降る前のこの時期は、一年で一番夜空の藍色が濃く感じられ、星も月もとても映えて美しく見えます。先日の皆既月食は、お子さんとご一緒に見てくださった方がとても多かったようで、翌日はとても盛り上がりました。あいにくこの地域は、赤胴色になる頃には雲がかかって見えづらかったかと思いますが、時間の経過とともに、様々な色や形に変化する月の様子を何度も眺めた特別な夜のことは、きっと心に残るでしょう。

また、最近は木星も綺麗に見えますが、火星の赤がとても目立つようになり、お子さんでもすぐに見つけられると思います。余談ですが、便利なもので、星座のアプリをいれてスマホを空にかざすと、星の名前や星座が浮かび上がり、新しい発見もあって面白いです。雪明かりの前のこの時期、早い時間から綺麗な夜空を見る事ができますので、どうぞ暖かくして、お子さんとお楽しみ下さい。

さて、幼稚園ではクリスマスお祝い会に向けての取り組みも半ばに差し掛かり、日に日に盛り上がりつつあります。

年少さんは、運動会の頃とはずいぶんと違って、積極的に踊りを楽しんでいます。大きな行事で踊った経験が、ちゃんと次のステップへと繋がっているのだなあと嬉しくなります。6月の、あの“ぽやんぽやん”とした感じももちろん可愛かったのですが、今は自分の身体をより自由に動かせるようになった事で「楽しい!!」の感情が深まっているのがよく伝わってきます。本番もどうぞお楽しみに!

年中さんは、今年はちょっと違ったカラーでお届けします。クリスマスに“かえるの劇??”と思われるかもしれませんが、何冊かの絵本の中から、今年度の年中さんは、これが一番喜びそう!と選びました。色々なかえるになりきって、ノリノリで取り組んでいます。クラスからはカエルの歌の鼻歌が聞こえてきたり、自分の役を嬉しそうに教えてくれたりと、とても楽しそうです。当日もにこにこと演じてくれたらいいなあと思っています。

年長さんによる降誕劇では、子ども達が毎日どんどん変わっていくのがわかります。踊りが少しずつ上手になったり、長いセリフを一人で言えるようになったり、小さな声が大きくなっていったり…この過程の中で、自分の、そして友達の頑張りを認め合う事で、一人一人が大切な役であり、大きな一つのものを創り上げる喜びを経験させてあげたいと思います。この劇を通して、クリスマスの本当の意味が心に残る事を願っています。

聖劇の最後に歌うグロリアが、皆さんの心を清め、喜びの時間をもたらしてくれますように…

子ども達の頑張る姿は、保護者の皆様に何にも代え難い喜びと幸せを運んでくれることでしょう。どうぞ目に焼き付けてください。

そしてクリスマスという日が、ご家族皆様で心豊かに、今年は特に、世界の人々の幸せを思い、心から祈る日となります事を願っています。どうぞ温かいクリスマスをお迎えください。

                                  園長 佐々木 圭子

追記

「取り組みも半ばに差し掛かり・・・」と書いてから日が経ってしまいました。いよいよ明日はクリスマスお祝い会です!

帰り際、バスに乗る子ども達に「明日、頑張ろうね~!」と言ったら、「エイエイオー!」と言って帰った子がいました。運動会みたいだなと笑ってしまいましたが、それくらいの気合が入っているのでしょう。

今日お休みしたお子さん達が心配ですが、皆揃って明日を迎えられることを祈っています。素敵な一日になりますように・・・

    明日もにこにこ踊ってね!

やさしいきもち

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園の周りの樹々も綺麗に色づき、季節は晩秋に向かっている事を実感します。吐く息も白くなり、ストーブが恋しい頃となりましたね。

さて、先日、コロナ禍でずっと控えていた街中でのショッピングに、とうとう踏み切った時の事です。  そこで本当に久しぶりに、お店のスタッフさんと会話をしたのですが、その店員さんが実に親切で、私がした1つの質問に対し、丁寧に答えてくれただけでなく、さらに私にとって「より良いであろう」と考えてくれた情報を2つも3つも教えてくれたのです。そのお陰で私は2時間半という時間を無駄にせずに済み、且つ必要な物を手に入れる安堵感も味わいました。まず私の話を聞いて、どうするのがベストかを判断し、自分の知っている限りの事を、一歩踏み込んで教えて下さった若いスタッフさんのプロ意識に感動しました。しかも素敵な笑顔付き!私も精一杯の御礼と感謝を伝えたのでした。                 

これができるのは「仕事だから」…だけではないのです。むしろ、「仕事だから」、という意識を持っていてはできない事かもしれません。相手に対する的確な答え、そして真摯な姿勢とコミュニケーション力…それは、親切心や相手に寄り添おうとする誠実さからきているものです。自分もそうでありたいなあ…とすっかり感心し、その日はずっと温かい気分で過ごしたのでした。

そんな若い人から気づきを貰っているような私ですが、子ども達との会話の中で自分なりに大切にしている事があります。それはほんの小さな事でも、気づいた時には伝えてみる事。「この色、とても似合ってるね」「〇〇ちゃんに、すごく優しく教えてあげてたね、見てたよ」…などなど、ごく個人的な言葉のやり取りを、後でちょっと嬉しく思い出してくれたり、あるいは自信になってくれたら良いなと思っているからです。ですが、その会話が個人的なものであればあるほど、そばにいた子はほぼ100%「あのね、ぼくもね、さっき手伝ってあげたんだよ!」「わたしも、この色の服を持ってるよ!」と自分の事を一生懸命伝えてくれるので、一瞬で聖徳太子状態になります(笑)。みんないっぱいいっぱい褒められたいのですよね。

そしてそんな場面から、誰かが喜んでくれる嬉しい事や、優しい事を伝えるという“ふるまい”を、感じてくれたらいいなとも思っています。大人が言ったりやったりしている事を、子どもは真似したがります。他の事でも当てはまりますが、口で言われた事より、目で見た行動をそのまま真似したくなるのです。

褒められた子も、褒めているのを見た子も、きっといつかそれを真似するでしょう。だからこそ気が付いた時に、良い事や素敵な事を、その場で伝えるようにしています。相手に優しい言葉を伝えている時には、自分も優しい気持ちになっている事に気づきます。子どもとの世界はそんなやりとりで満ちているのではないでしょうか。  

思いやりのある子に育って欲しい、優しい子に育って欲しい…そんな祈りが通じるように、私達大人が、子どもが真似したくなるような優しい姿を見せていきたいものですね。                           

                                     園長 佐々木 圭子

神様、お父さんお母さん、お友達、先生達・・・
たくさんの優しさに包まれて、健やかに大きくなりますように・・・