晴れ姿に思うこと

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もうすぐ3学期が始まるというタイミングで沢山の雪が積もり、園庭は雪遊びにちょうど良いコンディションとなりました。冬休みの間は、クリスマスやお正月と、ご家庭で楽しい時間を過ごされた事でしょう。初めての体験もいくつかあった事と思います。また沢山の「先生!あのね・・・」を聞けることを楽しみに、始業式を待っていました。

さて、今年の成人の日の事です。遡る事2009年度、姉妹園に勤務していた時の卒園生の保護者の方が、写真を送って下さいました。当時の子ども達5人揃っての晴れ姿です!「先生、誰が誰か、わかりますか?」とのお題です。皆さんも、お子さんの15年後ぐらいを想像しながらお読みくださいね(笑)。

男の子2人はビシッとスーツに、一人は赤の、一人は紺の斜めストライプのネクタイ。髪型もきめて、そしてちょっとニキビがちらほら…でも面影はそのままだったので、すぐにわかりました。いつも一緒にいた、お喋り大好きな仲良し2人組。よくケンカもしていました(笑)。  

女の子3人は晴れ着で、もちろんお化粧ばっちり!それぞれ積極的、控えめ、照れ屋さん…そしてしっかり者だった3人は、すっかり綺麗なお姉さんです。メイクと髪色で、女の子の方がぱっと見難問ですが、素顔を透かすべく、じ~っと見ていたら、あの当時の顔が浮かんできました。大人っぽくなってはいますが、輪郭と笑顔がそのままだったのです。

一人だけ悩んだ末にとうとう降参しましたが、正解を聞くと納得です。その女の子は丸顔からほっそりとずい分印象が変わっていましたが、目元、口元は面影がそのままでした。正解率は80%、全問正解ならず…悔しかったですが、すっかり大きく立派になった姿を見る事ができて、本当に嬉しかったです。

そしてこの5人全員が揃ったのは卒園以来だったそうで、早速飲みに行く約束をしたとの事。どうやら本当に大人になってしまったようです…(笑)。幼稚園の縁が、大人になってまた繋がって…どんな会話をするのか、隣の席でこっそり聞いてみたいものです。

さて、そんな成人の日はまだまだ遠いですが、4月からは進学、進級を迎える子ども達もまた、次の一年のステップアップに向けての時間を過ごす3学期です。

自分で考えて、自分の力でやってみる機会をさらに増やしたり、子ども達同士が考えたり、助け合ったりしながら活動する事を意識して見守っていきたいと考えています。そして自信をもって春を迎えられるよう準備していきます。

年明け早々から胸の痛む日々ではありますが、被害に遭われた方々の事を思い、少しでも早く様々な悲しみやご苦労から救われますよう子ども達と祈りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。                                   

                                     園長 佐々木 圭子

クリスマスに向かって

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日が暮れるのがすっかり早くなり、いよいよ本格的な冬の気配が感じられる頃となりました。

雪が降る前のこの時期は、札幌の空が最も暗く深い藍色に包まれます。月や星の輝きは思わず見とれるほど美しく、大きな力を感じると同時に、与えられているものへの感謝の気持ちも湧いてきます。       

華やかなイルミネーションももちろん綺麗ですが、静寂の中の美しさには心奪われるものがあります。

さて、そんなクリスマスへと向かう時期、幼稚園では子ども達がイエス様のお誕生をお祝いするために、心のプレゼントを準備しようと頑張っています。ちょっとご紹介しますね。

満3歳さんと年少さんは3チームに分かれての遊戯に取り組んでいます。くだものだったり、わんちゃんだったり、サンタさんだったり…になりきって可愛らしく踊っています。運動会の頃に比べて、何と覚えるのが早い事かとびっくりしています。そしてとても積極的です!この数か月の成長を嬉しく見ています。 

本番もにこにこ踊れるかな…?お客さんを前にしたらピタッと踊らなかったりして…?と先生達もドキドキです。毎年色々と起こりますが(笑)、それも含めて小さな愛らしい姿をどうぞお楽しみに!

年中さんはオペレッタに挑戦します。クリスマスにイエス様にプレゼントするのにふさわしい、思いやりいっぱいの劇です。「相手が喜んでくれたら、自分もとっても温かい気持ちになるんだよ」というこのお話は、年中の今こそ伝えたいテーマです。絵本を読むところから始まり、劇ごっこや練習の取り組みを通して、クリスマスの後も、しっかりその思いやりの心が刻まれる事を願っています。セリフも歌も、一生懸命覚えて張り切って取り組んでいます。当日の衣装にもご注目下さい!

年長さんは憧れの聖劇を演じます。昨年は、先輩の年長さんが演じている劇を真剣に見ていた子ども達。いよいよ自分たちの番が来た事を楽しみながら、やる気満々で、役になりきって頑張っています。

お友達の場面が終わるたびに、子ども達から拍手が沸き起こります。「〇〇ちゃん、じょうずだった!」「〇〇くんの声、大きかったね!」と褒め合って、お互いを認め合う事が、またやる気や自信に繋がっているのがわかります。そこに大人がいなくても、子ども達の世界の中でそれが広がっている事をとても頼もしい気持ちで見ています。一人一人が大切な役として、大きな一つのものを皆で創り上げる喜びを経験させてあげたいと思います。そしてこの劇を通して、クリスマスの本当の意味が心に残る事を願っています。

 また同時に、クリスマスに向かうこの時期は「祈る」という事を今一度大切にしながら過ごしたいと思います。待降節の期間は、自分の心の中の気持ちを言葉する事で、願いに気づいたり、誰かのために祈ったり、そんな「心を深める」時間になったらいいなと思っています。思いやりや感謝、そして世界で起きている事を知り、祈る…そんな時間もとても大事です。大人も、宗教は持っていなくても、祈るという気持ちや体験は誰しもあって、人生の色々な場面で祈りながら生きています。この「誰かのために祈る」という尊さ、目に見えない力を信じる力が、これからも心に残ってくれる事を願いつつ伝えていきます。

クリスマスという日が、ご家族皆様で心豊かに、今困難の中にある世界の人々の平和を思い、心から祈る日となります事を願っています。どうぞ温かいクリスマスをお迎えください。   

                                     園長 佐々木 圭子

ドアの向こうから…

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秋が駆け足で訪れ、あっという間に黄色や赤の紅葉が綺麗に色づきましたね。手稲山の初冠雪も見られ、気が付くと早いもので11月…「触ってみて?冷たいよ??」と言いながら小さな手が次々と差し出される朝の玄関の風景に、今年もこの季節がきたのだなあと感じています。

さて、今日は園長室に聞こえてくるいろいろな「声」についてお話ししたいと思います。園長室は、ドアは一応閉まってはいるのですが、実はたくさんの声が聞こえてきます。子ども達の声はもちろんの事、先生方の声、お祈り、歌声…どれもはっきり聞こえてくるのです。そしてそれを聞きながら、あれこれ感じたり考えたりしています。どこかで泣き声が聞こえてきたら様子を見に行ったり、何かで盛り上がっている声が聞こえたら「どれどれ?」と覗きに行ったり、何かあったかな?という声の時にはフォローに入る事もあります。

お店やさんごっこのグループ活動の時は面白い会話が聞こえていました。始まりの時には「じゃあ、いってきま~す!」「〇〇ちゃんも頑張ってきてね!」とそれぞれのグループに向かい、活動の後は「あ~、面白かった!また明日ね~!」「明日も頑張るぞ~!」と言いながら解散していきます。クラスに戻ったら「ただいま~!」と挨拶し、「今日は□□を作ったよ!」と早速担任の先生や友達に報告です。ちゃんと「お店屋さんにお仕事をしにいっている」感覚なんですよね。聞こえてくるそんな会話を楽しんでいました。

またある時には先生方のこんな声が聞こえてきました。「△△くん、初めておトイレでおしっこできたね?!すご~い!!(パチパチパチ)」「〇〇先生、△△くん、おトイレで成功しました!!」「ほんとですか??やった~!!おめでとう!!「え?!できたんですか??今?!」…といった具合に、伝言ゲームで喜びが広がっていきます。こんな時、私の頭には「尊い…」という一言が真っ先に浮かびます。人様のお子さんが初めてトイレで成功した事を、まるで自分の子どもの事のように心から喜んで、おめでとう!を伝え、誕生日さながらに何人もで拍手しながら成長の一歩を喜んでいるのが聞こえてくると、先生方の寄り添いの気持ち、心から喜んでいる様子に、手前味噌で恐縮ですが、「本当に“尊い”人達だなあ」と、ドアのこちら側で一人感動しているのでした。 

そこには仕事という意識を超えた本物の「心」が在るからです。そんな関りをずっと続けて欲しいと思っています。

そして子ども達のお祈りだけでなく、歌声もまた聖なるものだと信じています。音程がちょっとずれていたり、リズムもちょっとばらついていたり、かなりの高確率で2番と3番の歌詞が混ざってしまったりするけれど、長年聞いていても聞き飽きる事がないどころか、毎回幸せな気持ちになれるのです。エネルギーに満ち、癒しがあり、聞いている人を笑顔にする魔法だと思っています。

ぜひ次の七五三の式では、いつもよりちょっと意識して歌声に耳を傾けて、善い物をいっぱい受け取って下さいね!                          

                                     園長 佐々木 圭子

子ども達の歌声は、心に届きましたか?😊

言葉のキャッチボール

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暑く、長かった夏もようやく終わり、青い空にうろこ雲が美しい季節になりましたね。

子ども達は10月のお店屋さんごっこに向けての活動が始まりました。年齢やクラスを超えてのグループ活動の中で、新しい交流関係にも期待が高まります。アイデアを出し合ったり、それを協力して作り上げる作業であったりと、たくさんの過程があります。思いを伝える事、それについて考える事、相手の意見を聞く事…それはなかなか難しい事です。でもそれらはこの先の人生において、人と関わる土台を作る経験なので、大事に進めていきたいと思っています。

その「言葉で伝える」という作業は、言い過ぎても、言わなさ過ぎてもうまくいかない、繊細なバランスの上に成り立っています。

本音で言いたい、そして相手の本音を聞きたい、という直球派もいれば、柔らかく言いたい、相手にも穏やかに話して欲しい、というスローボール派もいます。人との距離に対する基準は、本当に人それぞれです。でも、会話はキャッチボールですから、どちらにしても相手に届くよう、できるだけそのストライクゾーンを狙いたいところです。言葉選びを正確に、誠実に、自分の思いを伝えたい。でもそこには、投げるだけではなく、キャッチする力も必要なのです。それは「傾聴力」と言い換えても良いかもしれません。

ほどよく力を抜いて、相手に対する壁を作らず、思いを伝え、そして何よりも耳を傾けるという姿勢を大切に…そこから心の余白が生まれる事で、相手の立場や気持ちを想像する事ができるからです。そして相手がどのような球(言葉)なら受け取りやすいのかを理解しようとする事で、コミュニケーションスキルがあがり、気持ちの通ったキャッチボールが続くようになるのかもしれません。キャッチボールがうまくいくようになると、自然とチーム力があがります。一人ではできない貴重な体験のチャンスにも繋がっていく事でしょう。

この“自分の考えを言葉にすること”“人の話を聴くこと”について、子ども達には「言葉で言ってごらん?」「〇〇ちゃんのお話も聞いてあげてね」とシンプルに日々伝え続けています。初めは上手くできませんが、経験の積み重ねによって、コミュニケーション力が育っていきます。自分中心だった世界から、触手を伸ばすように人と繋がり、人との関わりの楽しさを知っていくのです。

そうそう、言葉と言えば、この春に忘れられない出来事がありました。

「先生、今日、良い事があったよ。年少さんに優しくしてあげたら、私まですごく嬉しくなっちゃったの!」

この愛ある言葉に、胸がズキュン!となりました(笑)。ノックアウトです!          

こんな素直な、善い物だけでできた言葉を受け取る幸せを感じながら、自分も何か善いものを届けられる人になりたいと思いました。

言霊の力を信じて、ポジティブに。心地良い空気を自分から作っていきたいものですね。

                                     園長 佐々木 圭子

どうやったら、ちゃんとつくかなあ?・・・・協力しながら試行錯誤中です!

そよ風が吹くように・・・

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暑い暑い夏休みでしたね。皆様お元気で、夏ならではの時間を楽しめたでしょうか?久しぶりの登園を心待ちにしていた子、ちょっと緊張している子、恥ずかしそうに照れながら玄関に入ってくる子、そんな様子がもう目に浮かぶようです。でもどの子も、心の中は夏休み明けには話したいことでいっぱいです。先生方は何人もの顔を見ながら、「先生、あのね!…」の話に、順番に耳を傾ける事になります。二学期もそんな和やかな風景からスタートする事でしょう。

さて、夏休みの間に私達はいくつかの研修を受けました。2学期の保育に活かせるよう、頭を使い、心を使って、1学期の振り返りと共に、前に進むパワーをチャージしました。その中に、とても印象的な言葉があったので、皆様にもお裾分けします。

それは「そよ風が吹くように人に親切にしなさい」と言う神父様の言葉です。人に優しく、親切にする時は、私は親切な事をしているよ、というアピールや主張をせず、さらっと行いなさい、という意味です。その相手が、そよ風が通りすぎたぐらいのタイミングで、ふとその心地良さに気付くぐらいで良いというのです。自分の行いへの見返り(対価)や報いを求めず、誰にでもそれができるようになりなさい、と…。これは本当に難しい事です。でも、“そよ風”という優しい響きが、私達の心を軽くしてくれます。自分にもできるかもしれない、と思わせられるから不思議です。 「これだけしてあげている(のに)」という思いを持たず、自然に親切にふるまい、そして次の瞬間にはした事を忘れているくらいの、そんな人になりたいと、自分を省みつつ強く思ったのでした。

また、これとよく似た意味の話が聖書にあります。「右手のする事を左手に知らせるな」という言葉です。どんなに善い事をしていたとしても、アピールをせず、謙虚にそっと行いなさい、というのです。極端な言い回しではありますが、善行が人目につかないよう、自分の身体の一部にすら、それを知らせるな、という教えです。あなたが善い事をしている時、それを誰も見ていなくてもいい。でも必ず神様は見ていて、あなたに報いてくださるよ、という意味です。

そして私達がいつも子ども達に伝えているのも、「誰も見ていなくても、神様は見ているよ」という言葉です。その言葉は時に、自分を励まし、時に自律心を育てます。これから先、大人になるにつれ、自分の正しさを貫く事が難しい状況もあるでしょう。葛藤も増えていきます。そんな時にふと、この言葉が心に浮かび、救いとなる事を願って繰り返し伝えています。これがカトリック教育だからです。どんな時でも、より善い事、正しい事を選択する勇気を持った、強い心の人になって欲しいと祈っています。

長い二学期は、様々な経験を通して心がぐんと成長する時期です、善悪を判断する力、そして人に感謝する心、思いやりの心がますます伸びていけるよう、お子さん達の助けとなりたいと思っています。二学期もどうぞよろしくお願い致します。

                                     園長 佐々木 圭子

                                                                                            

二学期もいっぱいあそぼうね!