園長先生からのメッセージ日々の子ども

「頑張って!」のバトン∼運動会を終えて~

今年の6月は雨が少なく、且つ真夏日も少なく、過ごしやすい環境の中で運動会を迎えました。しかし、天気が変わりやすいのもこの時期の特徴で、雨マークが付いたり消えたり…ドキドキしながらこれを書いています(23日、前日です!)。これをお届けするのは、運動会が無事終わった後、という願いを込めつつ、子ども達の様子をお伝えさせて頂きますね。

今年の年少さんは、遊戯を初めて踊ったその日から、ノリノリの子が多かったです!前に立つ先生達もちょっとびっくりするくらい、一生懸命真似をして踊っていました。特にサビの「ぼよよよん!」のジャンプのところでは、張り切ってぴょん!と飛ぶ姿がとても可愛らしかったです。当日はちょっともじもじしてしまう事もあるかもしれませんが、本当は踊りが大好きな事を、先生たちはちゃんと知っています。

そして一年前と動きの違いが歴然としていたのが年中さんです。昨年の今頃は、園庭で「さあ、みんなで踊ってみよう~!」と大きな声で呼びかけても、ぽわんと自由な空気感の中で、土をいじったり、ちょうちょを見てたりと、フリーダム感満載だったのですが、今年は速いテンポに合わせて楽しんで踊っています!ユニークな振り付けもぴったりはまり、先生方は「1年でこんなに違うんだね!」と口々に同じ感想を言い合い、練習の段階で既に成長を感じて喜んでいました。

年長さんは全ての競技に、一生懸命さが溢れていましたね。運動会に向けて、ちょっと難しい事にも挑戦しました。この「ちょっと難しい」ステップを乗り越えると、子ども達はぐんと伸びます。  

まずは怖さや自信のなさを少しでも克服できるように、毎日遊びの中でちょっとずつ頑張りました。時には涙する事もありました。小さなステップごとに励まして、一緒に喜んで、その喜びが怖さを超えた時の「できた!!」という満面の笑顔は、くっきりと私達の記憶に残っています。

お家の中ではまだまだもちろん、小さな子どもだと思います。でも、幼稚園の集団の中では、最終学年らしい力が、しっかりついています。その姿に、こんなにできるんだ!こんなに友達と力を合わせる事ができるんだ!と感動された事でしょう。そうなんです、年長さんってすごいんです!(笑)

そして何より、数年振りに保護者の皆様に、全園児の育ちの姿を見て頂けました事をとても嬉しく思っています。年齢の違い、それによる発達の違い、可愛らしさ、力強さ、一生懸命さ…一人一人をたくさんの方の温かい目で見守り、応援して頂けたことに感謝の気持ちでいっぱいです。応援されるという経験は、ちょっと恥ずかしくも嬉しく、沢山の拍手に誇らしさを抱くもの…。そしてその経験があってこそ、周りの誰かを応援できるようになります。もらった「頑張って!!」の言葉は、必ず他の誰かに渡せるバトンになるからです。「応援すること、応援されること」。これはこの先の人生の中でも、絶対的に必要なパワーの一つだと思うのです。

泣いたり笑ったり、色々な表情が溢れていた運動会。子ども達からもらった感動は、また明日からの私達の原動力となります。そして、もちろん保護者の皆様にとっても、同じだと思います。いっぱい褒めて、認められることが、また大きな心の育ちの一歩になる事を願っています。   

                                   園長 佐々木 圭子

追記

お天気に恵まれ、予定通り開催できました!子ども達と、そしてご家族の皆様の笑顔がたくさん見られた、最高に幸せな一日でした。

たくさんの拍手、声援をありがとうございました!