園長先生からのメッセージ日々の子ども

3学期スタートしました!

雪の降り始めが遅い冬だと思っていたら、あれよあれよという間にどんどん積もり、子どもは喜び、大人はがっくり…という冬休みだったのではないでしょうか?

どこも除排雪が追い付かず、特に運転される方にとってはどの道も譲ったり譲られたりで、時間もかかりますが、どうぞお気を付けてシーズンを乗り切っていただきたいと思います。

さて、このドカ雪も子ども達にとっては自然の恵みであり、園庭の雪山も随分大きくなりました。雪の中の子ども達を見ていると、自分の幼稚園の時の思い出と重なります。ある日の事、4~5人ずつで協力しながら、雪で一頭の動物を作る時間がありました。それぞれ散らばって作るので、全体で見ると動物園が完成する!というものだったと思います。

初めは寒くても、一生懸命作っていくうちに体がポカポカ温まり、しまいには手袋を脱ぎたいくらい暑くなった事や、途中で疲れてぼーっと眺めた青空、目を開けづらいほど雪が眩しかった事が記憶に残っています。そうして頑張った甲斐あって、私たちのグループの“きりん”は大きくて、ちゃんと自立し、上に乗る事もできるすごい作品になりました!!

…と思っていたのですが、今写真を見ると、それは「???」な不思議な形の、小さな、かろうじてなんとなく動物に見えなくもない…という雪像でした。記憶とのあまりの違いにびっくりしました。

それでも、私たちは気に入って、次の日も友達とその“きりん”にまたがったり、雪玉を作ってぺたんとつけてさらに立派にしたりして、暫くの間楽しみました。私達の目にはちゃんと“きりん”に映っていたのです。

こんな風に雪遊びに夢中になれる時期は、これから数年間の事かと思います。寒さに負けず、逞しく、自然に思い切り身体をあずけて遊べる貴重な体験を沢山させてあげたいですね。真っ赤なほっぺで遊ぶ子ども達の姿は、私達の子どもの頃の記憶を呼び戻し、それが変わらずここにある幸せと安心を感じさせてくれます。

さて、園では今年も雪の運動会を開催する予定です。そんな“きりん”の時代からあった、懐かしい「みかん探し」ゲームも盛り込みます。冷たい雪の中から見つけたみかんを、温かい部屋で食べるおいしさも、一緒に楽しみたいと思っています。

相変わらず不安をぬぐい切れない日々は続いていますが、ご家族皆様が明るく、笑顔で過ごせますよう心よりお祈りしております。本年もどうぞよろしくお願い致します。

   園長 佐々木 圭子