♪おやまにあめがふりました あとからあとからふってきて ちょろちょろおがわができました
いたずらくまのこ かけてきて そうっとのぞいてみてました さかながいるかとみてました♪
突然ですが、この歌を覚えていますか?そう、「あめふり くまのこ」です。まるで絵本を開いているかのように、イメージが浮かぶ曲ですよね。雨降りの日、保育室からはこの歌がよく聞こえてきます。
子ども達とどんな歌を歌うのか、職員が相談して決めています。今どきの曲も悪くはないのですが、やはり日本の四季を感じる歌や、ほんわり優しい気持ちになる昔からの童謡も、意識して織り交ぜていきたいと考えています。さて、上の続きです。
♪なんにもいないとくまのこは おみずをひとくちのみました おててですくってのみました
♪それでもどこかにいるようで もいちどのぞいてみてました さかなをまちまちみてました♪
そうして、最後はどうなったのでしょう?…覚えていますか?
♪なかなかやまないあめでした かさでもかぶっていましょうと あたまにはっぱをのせました♪
ここで歌は終わっています。こぐまはどうしたのでしょうね?その先の事は誰にもわかりません。そんな歌は、続きのお話をお子さんと一緒に考えるのも楽しいと思います。紙芝居のように場面ごとに絵を描いてみるのもいいですね。雨で、しかも森の中で、背景は暗い空なのに、そのこぐまのしぐさの可愛さや、健気(けなげ)にさかなを待ち続けている様子などが、反対にぽっと温かく印象に残る、子どもの頃に大好きな歌でした。 その歌の風景の中では自分がこぐまになって、水をすくったりはっぱをのせたりして遊んでいたのかもしれません…子どもの心に深く情景が残る名曲は、ぜひこれからも歌い継いでいきたいものです。絵が見える歌は、手には持てない絵本と一緒なのです。
日々の生活の中では、なかなかゆったりとした時間は取れないですが、お風呂の中や、夜寝る前の子守歌のように、一緒に歌を楽しめる時間を持てると良いですね。「小さい頃、あの歌大好きだったなあ・・」という思い出の一曲は、きっと人生を豊かにしてくれる事でしょう。ぜひ、お父様、お母様の好きだった曲も、思い出して歌ってあげて下さいね。