園長先生からのメッセージ

2025年度スタートです

長い冬の終わりと共に、ふきのとうが顔を出し、春の心地良い風に深呼吸をしたくなります。

今年もまた新しい出会いに胸を躍らせる新年度が始まりました。

進級した事にわくわくしている在園児さんと、幼稚園ってどんなところかな?とどきどきしている新入園児さんを迎え、そこに、子ども達を楽しみに待っていた先生達が出会って、また新しいクラスが誕生します。どんなカラーに混ざり合って、どんなクラスに形を変えていくのか、とても楽しみです。

特に新入園児さんとご家族の皆様にとっては、特別な春ですね。ご家族の元から離れて、初めて“社会”に飛び込むお子さんが多いかと思います。

自分が中心だった世界から、周りに目が向くようになり、先生のサポートを受けながら、自分の手や足を使って様々な経験をします。年齢の近い子ども達と出会い、言葉を交わし、ちょっとずつ一緒に遊べるようになります。小さな手と手が自然に繋がるようになったら、もうすっかり「こどもの世界の仲間」というわけです。

大人が教えてあげられない事をこどもの世界で学んでいきます。時には思い通りにいかず、涙を流す事もあるでしょう。自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを知ったりというこの経験の全てが、社会で生きていく力となります。子ども達同士で互いを育て合っていくのです。

自分でできる!という自信をつけ、友達ができる事を褒め、互いに違う良さを認めあう事。不思議を見つける目を持ち、美しいものに感動する事。そしてそれを共有するために心のやりとりをいっぱいする事。その毎日の積み重ねで、感性豊かに育って欲しいと願っています。

皆様とのこのご縁に感謝しながら、いつも明るく安心な場所と感じてもらえるよう、職員一同気持ちを合わせてお子さんとご家族の皆様を見守らせて頂きます。お子さんを真ん中に、ご家庭と幼稚園とが手を繋ぎ、温かな円い輪で包んであげられるようなイメージで、幼稚園生活を共に創って頂ける事を願っております。今年度もどうぞよろしくお願い致します。  

                                    園長  佐々木 圭子