園長先生からのメッセージ

「やさしさを繋ぐ」

新年度がスタートし、数週間が経ちました。札幌市内では、記録的な早さで桜の開花が発表され、例年より早い見頃を迎えています。園庭には、‘外遊びを楽しむ子ども達に負けないぞ’とばかりに5匹のこいのぼりが空高く泳いでいます。新しい生活で緊張気味だった新入園児さん達も、日を追うごとに園に慣れ、先生やお友達に親しみを持ちながら笑顔で過ごす姿がみられるようになりました。

 朝、玄関で中々お母さんと離れられずにいた年少さん。頑張って泣かずにお母さんとバイバイしましたが、中々気持ちが乗らず、支度に時間がかかっていました。時々声を掛けながら様子を見守っていると、「これ、○○ちゃんのだよね?私がこっちを持って行くから、○○ちゃんはリュックだけ持って行って。」と、登園して来た同じクラスの年長さんがお手伝い。「ありがとう。優しいね。」と声を掛けると、「〇〇ちゃんは、前はずっと泣いていたんだよ。でも、もう泣かなくなって偉いんだよ。」と、教えてくれました。自分のリュックと絵本バッグ、そして年少さんの重そうな荷物をひょいっと両手に抱えたその小柄な年長さんの姿は、いつもより大きく頼もしく見えました。保育室に向かうふたりの微笑ましい姿を見守りながら、○○ちゃんが大きくなった時は、この年長さんの優しさを同じように下の子に繋いでくれるだろう、と、2,3年後の姿を想像し温かい気持ちになりました。縦割り保育の中で育ち合う子ども達。相手から受け取った優しさのバトンを繋ぎ、思いやり深い大人へと成長してくれることを願います。

5月は、マリア様の月です。いつも、私達を見守って下さる、みんなのお母さんであるマリア様のように、優しく温かい、愛に溢れた人になれますように。    

世界中には、戦禍の中にいる方、貧困に苦しんでいる方がいることを忘れず、その人達のために祈り、小さな力を貸すことができますように…。  

園長 泉川 由利子