新年度が始まり数日が経ち、少しずつ落ち着いてきたように感じるこの頃です。進級児さんは新しくなったバッジを嬉しそうに撫でながら、一つ大きくなった事を教えてくれたり、新入園児さんのお手伝いをしてくれたりと、進級した自覚と喜びの場面があちこちで見られます。新入園児さんは朝の玄関で涙を流す子も減り、部屋や遊戯室で楽しそうに遊ぶ姿が見られるようになりました。
そんな毎日は、朝の玄関での挨拶から始まります。一人ひとりのお子さんの顔を間近で見ると、その表情や「おはようございます」のトーンから、調子が良いか、ちょっと元気がないかなど、昨日と違った小さな変化に気付きます。
「あら、今日は三つ編みしてもらったの?」「今日は幼稚園に来れたね!熱は下がった?」などとこちらから聞く事もあれば、玄関に入るなり「先生、昨日ね、○○に行ってきたよ!」と、もう待ちきれないように話し出す子もいます。
昨日まで自分から挨拶を言えなかった子が言えるようになったり、曇り空のようだった表情が、ある日突然晴れ渡って元気に来たりすると、とても嬉しくなります。反対に様子がいつもと違う子は、後で体調が悪くなったり、泣きやすかったりする事が多いです。朝一番の顔は、その日のバロメーターでもあるのです。
ほんのひと時ですが、一人ひとりの顔を見て挨拶を交わすその時間をとても大切に感じています。一日の始まりに、「今日もまた会えたね」という喜びと共に、「一日楽しくいってらっしゃい!」と、見えない手で背中を押すつもりで、気持ちよくスタートできるよう声をかけています。ようやく全員のお名前を覚えたところですが、こちらから名前を呼んで挨拶をした時の反応は様々で、すぐににっこり答えてくれる子もいれば、「どうして知ってるの?」と驚いたような顔をする子もいます。私の名前も覚えてもらって、どんどん仲良くなりたいなあと思っています。
虹の森のお子さん達は「ありがとう」というご挨拶がとても上手だと思います。自然にすっと言えるのが素敵です!挨拶とは「相手に心を開く」という意味があるそうです。友達に、先生に、そしてこれから出会っていく人達に、いつでも気持ちよくご挨拶できる人になって欲しいと願っています。
明日も元気に、笑顔で「おはようございます!」と来てくれますように・・・