園長先生からのメッセージ日々の子ども

ステップアップ!

色とりどりの花や、樹々の葉の初々しい緑に囲まれる気持ちの良い季節がやってきましたね。

子ども達は少しずつ運動会に向けての活動が始まり、先日初めて、全園児で体操に取り組みました。初めからノリノリで踊っている子や、立ち尽くす子、ところどころ、なんとな~く(⁈)参加している子…とそれぞれの性格が出るなあと、面白く見ていました。初めから見よう見まねで身体を動かしてみる子もいれば、慎重派さんはひたすら周りを観察しています。この子達は、ある程度覚えて自信がついたら、ある日突然踊りだしたりするものです。

一か月後の運動会では、皆どんな風に踊っているのかなあ?ととても楽しみになりました。そうそう、曲は皆さんも聞き馴染みのある「ジャンボリーミッキー」ですので、運動会のオープニング、ぜひご一緒に踊って下さいね!

運動会の取り組みの中で私達が大切にしていること。それは、今持っている力より、ちょっとだけ難しい事に挑戦する過程です。子ども達が興味を持って楽しめる事が大前提で、そして頑張りを認めながら、少し斜め上から手を差し伸べて引っ張ってあげるイメージでしょうか。

教育の中では、それぞれの子どもの発達段階の見極めと、それに対して適切なタイミングでアドバイスやサポートをしていく事が、とても大切だとされています。

子どもが一人で取り組むには難しい事も、周りの保護者や保育者のフォローがあれば何とか出来るような“ちょいむず”のレベルというのがポイントです。その「頑張ったらできそう!」というレベルが、諦めずに繰り返し取り組む意欲を生むからです。それはやがて「一人でできた!」という大きなステップへと繋がっていきます。最初からできてしまうこと=簡単すぎる、一人ではまったくできないこと=難しすぎる…ので、その真ん中のレベルという事です。それができた時には子どもはぐんと伸び、「自立・自信」を手に入れます。

年長さんはそれにプラスして、友達と力を合わせてやり遂げる醍醐味、自分達でどうやったらうまくいくかを考えてやり取りする時間、その結果となる満足感を味わって、ますます年長らしく花開いていけるよう導いていきます。

このように、運動会はただ見て頂くための行事ではなく、本番までの時間(過程)が何より大切です。その変化の様子を保護者の皆様に直接お伝えしたり、ブログやLINEでご紹介しながらお子さんの育ちを共有していきたいと思います。

運動会までの一か月、爽やかな青空の下、友達と一緒に楽しみながら、良い時間を過ごせたらと思っています。当日をどうぞお楽しみに!                   

                                     園長 佐々木 圭子